洗脳の12年を赤裸々に綴った自伝本『洗脳 地獄の12年からの生還』を出版し、金スマにも出演。最近では各所でインタビューを受けている元XJapanのTOSHI。
入信に至るまでにはTOSHIが抱えていた苦悩が大きく関係しています。仕事の悩み、家族との確執、その心の隙に入り込まれてしまいました。TOSHIの苦悩とは一体どういったものだったのでしょうか。
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元妻・守谷香との出会いから入信
元妻・守谷香との出会いは、ロックオペラ『ハムレット』での共演でした。2人が出会ったとき、TOSHIは色々な悩みを抱えていましたが、そこに付け入るように守谷香はTOSHIに接触を続けます。
当時ロサンゼルスに住んでいるTOSHIに3日に1度、手紙を送る。そこには優しい言葉がたくさん綴られていて、TOSHIも次第にそれを心の寄りどころにしていったのでしょう。
そして結婚、初めてのセミナーへの参加。主宰者であるMASAYA氏の歌を聴いて、涙する信者たち。こんな変な状況にどうしてTOSHIは疑問を抱かなかったんでしょうか。
一番最初は疑念はありました。入り口の説明会や、主宰者のコンサートの様子を見て、変な宗教なんじゃないか、おかしいんじゃないかと。(団体の人々が)泣いてる姿を見たりしてそう思ったんですが、そこに当時の妻がいて、彼女のことをすごく信じてましたので、疑念を持てないというか。それが長く抜けられなかった一番の要因ですね
引用:デイリースポーツ
巧妙にTOSHIの心を引き寄せていた守谷香の作戦は成功でした。
TOSHIのように悩みを抱えた人たちはこういったカルト的な宗教に陥りやすい傾向があります。苦しみから逃れたいと苦悩している日々に手を差し伸べられるわけですから。
冷静になれば分かるような事でも渦中にあるときは、わからないんですね。TOSHIは入信当時を振り返ってこう言っています。
僕の個人的な見解ではありますけど、一番最初(元妻とのオペラ共演前)から僕を取り込む狙い、金づるとしての狙いがあったのではないかという気はしています。そうするといろんな疑問がすっきりするというか…。残念ながらそうなんじゃないかなと思っています
引用:デイリースポーツ
その後のTOSHIからの金の搾取を聞いていると、もうこれは疑いのない事実です。カルト教団にのめり込んでしまうほどに、妻を信じ、そこに救いを求めていたのがこんなにも徹底的に裏切られているとは・・・本当にひどい話です。
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TOSHIの悩みとは?
そもそもこの頃のTOSHIの悩みとは何だったんでしょうか。
当時、YOSHIKIが海外進出を計画していて、そのためにTOSHIは英語をマスターする必要がありました。でもなかなか結果を出せていなかった事に、自分を責めていたそうです。
僕は、YOSHIKIの要求に応えられない自分のふがいなさ、自分自身に憤り、またそんな要求をするYOSHIKIにも憤りを感じた。自分の歌のレベルがあまりにも低いことを痛感していた僕は、X-JAPANのヴォーカルとして、メンバーとして、やっていく自信も、気力も、またその資格もない・・・と思うようになっていった。
引用:著書『洗脳 地獄の12年からの生還』より
さらに、悩みは家族のことへも及びます。
(3人兄弟の末っ子であるToshlは、92年に個人事務所の社長となった長兄がトラブル続きで解雇を余儀なくされたことなど、自身がカネと名声を得たことで家族や周囲が変貌したことに悩み、これが洗脳に耳を傾けた一因だという)
「かなり大きな悩みの種でした。長兄も、あくまでビジネスをやっているので経営をしっかり担ってほしかったんですが、堕落してゆくような姿があって…」
引用:デイリースポーツ
TOSHIさんの本名は、『出山利三(でやま としみつ)』さんと言います。三男坊なので『三』がついて『利三』。長男は『謙一(けんいち)』、次男は『英二(えいじ)』と全員漢数字がつきます。
英二さんは、たしか結構エリートで一般のお仕事をされていたような記憶があるんですが、謙一さんは業界の方で『でやけん』という愛称でバンドのプロデュースやご自身もバンドをしたり、またTOSHIさんのラジオにもよく出てました。
すっごく仲の良い兄弟という感じだったので、今回『兄弟との確執』ということをTOSHIさん自身が言っていて、驚きでした。
でやけんさんには一度お会いした事があるんですが、丸顔に眼鏡をかけた普通のおじさん(当時私も学生だったので)という感じでした。それはインディーズバンドの営業だったんですが、話しかけると気さくに話してくださいました。
なのでちょっと信じられないのですが・・・2006年頃にはTOSHIのホームページに家族への警告書と陳述書がアップされていたことがありました。
警告書の内容は、これまでに家族から受けた数々の行為を指摘するものでした。
・兄たちは幼い頃から精神的、肉体的苦痛を与えてきた
・母親はそれを見て見ぬ振りをしていた
・カルト教団のMASAYAに洗脳を受けたとマスコミや雑誌に嘘の情報を提供した
・TOSHIが得た収入を不当に搾取した
・次兄(英二氏)がTOSHIにカッターナイフを突きつけ、Xに戻るよう脅した
・TOSHIに盗聴器をしかけ、拉致するために部屋を何軒も借りていた
どこまで本当なんでしょうか。この頃は完全にTOSHIは洗脳状態にあるので、どちらの主張が正しいのかわかりません。
ただかつての兄弟はとても仲が良かったですが、TOSHIが言うように
ビジネスになり、お金のことが絡んだりすると残念ながら家族といえども変貌してゆく。
引用:デイリースポーツ
ということなんでしょうか。今でも家族関係の修復はできていないといいます。宗教だけでなく、お金が家族を狂わせたとするならば、本当に悲しいことです。
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