「ママとパパが生きる理由」原作のブログ。夫婦で余命宣告を受けた実話(2)

      2014/12/04    エンタメ

ドラマ「ママとパパが生きる理由」の原案となった芽生(めい)さんのブログ。0歳と5歳の子供をもつ30代の夫婦が、時を同じくして癌告知を受け、余命宣告される。

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娘たちへの想い

芽生さんの胸のしこりは、見つかったときにはすでに6cmを超える大きさになっていました。この大きさになるには7~10年かかるそうです。早期発見していれば、治療が上手くいく可能性は高かっただろうけれど、娘さんたちを生むことは出来なかったかもしれない。

例えステージⅣだと言われても、やっぱり2人の娘に会えてよかったと。

発覚したのが今でよかったと。

そう思っています。

「2人は私の宝物です」と芽生さんは言います。そして病気を克服して、娘たちに「最後まで諦めずに立ち向かえばどんなことも可能になる」ことを伝えたいと芽生さんは闘います。

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芽生さんは、もうすぐ6歳になる上の娘さんの心が大丈夫だろうかとずっと気にしていました。「できるだけ不安感を与えずにいつも通りの生活を送らせてあげるためにはどうしたらいいか」そんなことばかりを考えていたと言います。

そんな芽生さんでしたが「1度だけ声をあげて泣いた日」のことをブログに綴っていました。『告知後、1度だけ声をあげて泣いた日』、この日のブログ読んでみてください。この想いをまとめることはできませんでした。是非、読んでみてください。

母親の支え

夫は入院、自身も病と闘い、治療による副作用と闘っている芽生さん。まだ生まれて間もない次女の夜泣きで起こされる日もあれば、長女の風邪や喘息でゆっくりと眠れない日もあります。また免疫力が低下している芽生さんに娘さんの風邪がうつると、そこから回復するには長期間を有することに。

そんな生活を支えてくれたのは、実母をはじめとする周りの協力でした。そんな状況なら当然だと思うのですが、芽生さんは常に罪悪感を抱えることになります。人に頼らないと何もできない自分が、楽しいことを求めてはいけないんじゃないか、そう思っていたそうです。

結婚記念日、子供たちを母親に預け、久しぶりに夫婦での外出。ランチやショッピングを楽しみました。しかしそこでも罪悪感が彼女をおそいます。

帰宅し、母親に感謝を伝えると、途中からそれは謝罪に変わりました。

家事も娘のこともお母さんの手を借りて、全然やるべき事ができて
いないのに、遊びに行っちゃってごめんなさい。

ポロポロと泣き出す芽生さんを、お母さんは泣きながら抱きしめました。

そんな事言わなくていい。言わなくていいんだよ。
少しでもあんたの助けになりたいと思っているんだから、そんな事気に
しなくていいんだよ。こんな時なんだから、甘えていいんだよ。

芽生さんが2人の幼い娘さんを想うように、お母さんもまた芽生さんを想っているのです。病に冒された娘を想う母親の気持ちが胸に刺さり、涙がでました。

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突然の余命宣告

癌治療の際に行われる、抗がん剤治療は、薬の効果が人によって様々だそうです。幸い、けんさんに投与された抗がん剤は、けんさんに合ったようで順調に腫瘍が小さくなっていました。入院から1ヶ月後には、首にあった腫瘍は消滅し、原発巣の腫瘍もほとんどなくなっている状態。

3ヶ月後には、月に1度抗がん剤治療をする意外は、仕事も出来るほどに回復しました。

一方、芽生さんのほうは薬の効き目があまりみられず、薬剤を変更するなどしていましたが、それでも効果は一瞬ですぐに効かなくなる。癌の進行も早く2013年2月、医師から突然の余命宣告を受けました。

「薬の効果がなければ半年。効果があっても最大2年」

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あまりに突然の宣告に激しく動揺をするも、闘いを諦めていない芽生さんは、その後の医療機関での『緩和ケア』などの対応に疑問を呈しています。

私は私の命を諦めていないのに、勝手に人の命を諦めないでほしい。
もうすぐ命の灯が尽きる人、という目で見ないでほしい。

本当は私の命がこの先も強く続いていく様を頭に思い描いてほしい。
けれど、それが無理なら、せめて私の命が終わりに向かっていく様を
頭に思い描きながら私と接するのをやめてほしい。

たくさんの人が「私が元気になって活動的に生きている様」を
想像して私を見てくれたなら、回復への強力な力になってくれると信じている。

翌3月、家族での京都旅行。直前までの体調の悪さを跳ね返し、旅行を楽しんだ芽生さんでしたが、その後体調を崩し入院しました。5月、いまだ入院中だという芽生さんでしたが、ブログ更新のためにiPadminiを買ってもらったと嬉しそうに報告しています。

「続きはまた、後日に」そう締めた後、芽生さんがブログを更新することはありませんでした。

芽生さん永眠

夫・けんさんが芽生さんに変わって更新したブログ。

芽生は、乳がんと告知されてから、
生きる為、治す為、娘達の為に良かれと思うことは、とにかく試し、
1日1日を必死で生きてきました。
ですが、病気の進行は、想像以上に早く厳しいもので、
長女と僕の手を握ったまま、
2013年初夏、とても優しい顔で眠るように亡くなりました。

生前、芽生さんは「夫婦2人で癌を克服して、その物語をたくさんの癌闘病中の人たちに知ってもらいたい」と夢を語っていました。縁あって本を刊行する運びとなっていましたが、楽しみにしていた芽生さんが完成した本を見ることは叶いませんでした。

ドラマ『ママとパパが生きる理由』は、この本を原案にして作られたものです。ドラマ用にデフォルメされているとは思いますが、芽生さんご家族に触れられるものです。

けんさんは現在も、仕事をしながら子育てをしているそうですが、根治には至っていないとのこと。けんさん自身とても大変な生活を送っていらっしゃると思いますが、お子さんたちの健やかな成長を芽生さんが見守っていてくれるはずです。

けんさん逝去

12/3追記
12/2に芽生さんのご両親がブログを更新され、けんさんがお亡くなりになったことをコメントされました。本当に本当に残念です。

直前に二人の子供それぞれの手を握り、「愛してるよ」の言葉を残し、安心したのか最後はお母さんに見守られ眠るように……。

ブログは12/5日を持って閉鎖されるそうです。心から哀悼の意を表します。

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